前回は、草コイン特集の初回であるのにも関わらずICOを選んで紹介してしまったがゆえに、プロジェクトが先立つものではない純粋な通貨を紹介しようとなると、書く内容が少なくなってしまうのでは・・・と内心気になってはいますが、今回はその、純粋な通貨として作られたものを取り上げます。

今回の主役は、DigitalNote(デジタルノート、単位=XDN)という仮想通貨です。

 

DigitalNoteの概要と特徴】

・公式HP:http://digitalnote.org/

・Twitter:https://twitter.com/digitalnote_xdn

・開始時期:2014年5月30日~

先に書いたとおり、この通貨はプロジェクトの資金調達等を目的としたものではなく、純粋に通貨としての普及を目指しています。そのためには他と差別化を図れるような特徴が必要なのですが、きちんとアピールポイントはあります。

まずは匿名性。仮想通貨はブロックチェーン技術を生かすことでその「コイン」自体がいつ、どこで、どのくらい取引されたかという情報を見ることができ、記録として残っています。透明性の高い取引には必要なことですが、プライバシーが守られないのでは?という懸念点はあります。DigitalNoteの場合、こうした記録が第三者から見られないような匿名性を高める技術を導入しているというわけです。

まあ、つまりは裏取引に使うのには都合が良いということでもあるのですが・・・笑

加えてASIC耐性。ビットコインについて、以前はPCでもマイニングできていたのに現在では機器を使った業者の独壇場、という話をしましたが、その専用機器を「ASIC」と呼びます。ASIC耐性があるということは、専用機器でのマイニングが事実上不可能で、これからもずっと、個人のPCでマイニングができるということを意味します。

これらの点はCryptoNightというアルゴリズムを使っている通貨(例:Bytecoin、Monero)共通の特徴といえます。

DigitalNoteは発行が開始されてからすでに4年近く経過しており、ここ1年くらいで急激に種類が増えた仮想通貨の世界では、かなりの老舗に位置づけられます。継続は力なりという言葉がぴったりです。

この記事を書いた時点での時価総額ランキングは、以下のような感じです。

100位をやや下回る程度。草コインの中では比較的高い順位を維持しているといっても過言ではありません。老舗の面目といったところでしょうか。

ちょっと上には、2017年に草コインの界隈(?)でバブルとなった「XP」がいますね。XPについてはまた後日書こうと思います。

 

【DigitalNoteの売買について】

扱っている取引所は今のところ世界で2か所のみです。どちらも草コインの取扱が多いマイナーな取引所ではありますが、そのうち当サイトでは操作性に優れているHitBTCをおすすめしておきます。海外の取引所なので、まずは国内の取引所から主要な仮想通貨を送り、その後の交換で手に入ります。

DigitalNoteが購入できる「HitBTC」はこちらから

また、公式HPを見れば分かるかと思いますが、現在は発行量を増やしている途中ということもあり、積極的にマイニングを進めているようです。もちろん、まだまだレートが低いため単独でのマイニングは赤字になってしまいますが、MinerGateのマージマイニング機能(詳しくは当該記事参照)を活用することで、主要な仮想通貨であるMoneroと一緒にほぼノーコストで手に入れることができます。アルゴリズムがMoneroと同じCryptoNightだけあって、手に入れる方法までセットにできます。コストはMoneroのマイニングにかかる電気代ですが、こちらはすでに採算が取れる水準までレートが上がっています。

DigitalNoteがマイニングできる「MinerGate」はこちらから

まあ、普通に考えればICOではなく、一般的な使用を見込んで通貨として作られた仮想通貨のほうが数的には多いわけで、その中でも歴史を持ち、ある程度安定した価値を持ち続けているのであれば、今後も期待できるかなとは思います。