突然ですが、パソコンは出来上がったものを買っていますか?それともパーツを自分で選び組み立てていく「自作」をしていますか?自作ユーザーであれば、ここ1年ほど、パソコンショップや通販サイトでは、PCパーツのひとつであるグラフィックボード(GPU、グラボ)の異常なまでの品薄状態が続いていることに気づいていると思います。

よく知られた話になりつつありますが、仮想通貨を取引で購入するのではなく、自分たちのPCの演算結果を基に稼ぐ「マイニング」に使うためにグラボが買い漁られているのです。PCの演算はどちらかというとCPUが思い浮かびますが、限られた内容の計算だけをひたすら繰り返すという点では、GPUのほうが圧倒的に優れているのです。

以前からネットで紹介されているので知っている方からすると今更感はありますが、結論から言うと、マイニングは今から参入しても十分にお小遣い稼ぎができます!

多くの仮想通貨がマイニングに対応しており、自分の好きな通貨を選ぶことができます。とはいっても売買取引とは異なり、それぞれの通貨が持つ採掘難易度を見極めて、稼ぎやすい通貨を選択することが大切です。

ちなみに、仮想通貨で最も取引量の多いビットコインは、もう一般人がPCを使ってマイニングできるレベルではありません(以前は可能でした)。海外で専用機器を使って大規模に採掘する業者が増えた結果、PCのスペックでは雀の涙程度の額がもらえるのが精一杯で、場合によってはいつまで経ってもゼロ、ということもあります・・・

また、マイニングを行うためのソフトの多くはCUIで動いており、手入力の設定が多く初心者では分かりづらい、仮想通貨ごとに対応ソフトが異なる、敷居が高いと言われることもしばしば。

そうした不安を解消して簡単操作でマイニングできるソフトが、MinerGate(マイナーゲート)です。

 

【MinerGateの主な特徴】

・簡単設計になっていて、直感的な操作でマイニングをすぐスタートできる

・WindowsやLinuxだけでなく、Macにも対応

・このソフト1つで複数の仮想通貨をサポート(現在10種類前後)

・自分の端末能力だけで左右されてしまうソロマイニングではなく、プールマイニングを使うことにより、非力な個人PCでも効率性が向上

・現在の取引レート、採掘難易度などから、最も効率の良い通貨を自動的に選んで採掘する「スマートマイニング」機能を搭載

・1種類の通貨をマイニングした計算式の結果を、そのまま同じアルゴリズムを持つ他の通貨に転用し、ほぼ負荷をかけずもう1種類の通貨が同時に手に入るマージマイニング」が可能(これは画期的!)

当然すべての機能が無料で使えますが、最初に使う際は、会員登録をした後ソフトをインストールする必要があるので忘れずに。ガイドに従って進めると簡単にできると思います。

現在のところスマートマイニング機能では、ほとんどの場合Monero(モネロ、単位=XMR)が選択されます。時価総額も世界トップ10に入り、海外ではBinanceをはじめほとんどの取引所で使用されているメジャーな通貨なので、ビットコインに交換するなどして国内の取引所に送金すればすぐ換金できます。これに関しては特に困ることはないかと思います。

そして画期的な機能であるマージマイニング。

これまでのマイニングの場合、「デュアルマイニング」といって、複数の仮想通貨を同時に採掘する機能を持つソフトはありましたが、それは単純に、2種類採掘する場合はPCのマシンパワーを半分ずつに分散させることでしかなく、結果的に効率が悪くなってしまっていました。マージマイニングは2種類目に対してマシンパワーを割くことはほとんどなく、計算結果の横流し(言い方悪いですが)だけで手に入ってしまうのです。現在は「メイン:Monero→サブ:DigitalNote(XDN)」か「メイン:Monero→サブ:FantomCoin(FCN)」の2通りが使えます。

マイニングを行うと手に入った仮想通貨を保管する場所(ウォレット)が当然必要になりますが、MinerGateの場合、会員ページに保管される仕組みとなっています。ログインして「ダッシュボード」にアクセスすると下記のように自分が採掘した量が表示されます。もちろん、このページから貯まった仮想通貨を取引所に送金することも簡単にできます。

ちなみに、このソフトではCPUを使ったマイニングも可能で、GPUとの同時稼働で採掘量をアップできますが、電気代と効率性を考えると、あまりおすすめしません。やはりGPUのみのほうが、結局は利益が大きく出ます。

 

最後に、自分自身は普段どういうふうに使ってるんだという話ですが、これまで、MinerGateのおともにGeforce GTX1060(3GB)のGIGABYTE社製グラボを2台使用していました。なぜGTX1060かというと

・GTX1070など上位モデルを含む他の製品に比べて価格が手頃

・他の製品と比べても消費電力(W)あたりのハッシュレートが良い=採掘効率がよい

・マイニングで大人気のRadeonは、在庫がないし、消費電力が高すぎて採掘効率が微妙だし、一部の仮想通貨マイニングのみにしか長所を発揮できない

・あと汎用性の高いGeforceのほうが昔から好き(ついで感満載)

・だからGeforceならグレードアップしたいときにも中古で売りやすいはず

という理由です。

この体制でMinerGateでMoneroを採掘したところ、合計速度は1000H/hとなり、200円/日前後を稼げています。

マイニングは電気代との闘いになると思いますが、上記のとおりGTX1060は低電力GPUで、しかもMinerGeteの起動中はグラボの最大電力の50%程度にしかならないため、かかる電気代は70円/日程度、ちゃんと黒字化できています。さらに、Moneroのレートが回復しつつあるため、さらなる増益も見込めます。

同じくGTX1060がもう2台(ちなみにこっちは両方ともMSI)調達できたので、4台体制に改造するため一時的にマイニングを止めています。ついにケースに入りきらなくなったので、マイニングリグを製作中です・・・

唯一難点があるとすれば日本語対応していないということですが、英語とはいえ、難しい長文が特に書いてあるわけでもないため、すぐに慣れると思います(笑)

MinerGateのダウンロードはこちらから